折々の記 87

 性格と血液型



  自分には先々の事を考えるという習性が乏しいかもしれません。
  妻からは、いずれ困るかもしれないのでよく考えて備えておくという慎重さが足りないと言われます。

  でも、いくら先々のことを考えてもそのとおりに行くとは限らないし、よくわからない中では悪い方向に考えがちだから、心配するだけ無駄なような気もします。

  じつは、子供のころは極度の心配症で気弱な性格でした。いつも先々のことを心配してはあれこれ悩み、お腹をこわしていました。

  それが東京で一人暮らしを始めるようになって、日々の暮らしや学業に追われるようになると心配している余裕がなくなり、心は軽く体は元気になりました。いま思うと、このときに今の性格へ舵をきったように思います。

  あらかじめ考えていないと、問題に直面したときの苦労は大きくなりますが、道はおのずと開けるものです。そして終わってしまえばきれいに忘れるので、くよくよ後悔することもありません。

  親はこうした性格を見抜いて厳しくしつけたようですが、血液型がB型だったこともあって本来の性格に戻ってしまったようです。それに世の中うまくしたもので、こうした自分でもA型の人たちがずいぶん助けてくれました。

  A型の人は緻密に考えて精巧な模型を組み立てるごとく準備をしていきます。それにすべての面で抜けがありません。事を進めるにあたっては有為な人材です。でも、本人が納得できなければ途中で変更したり中止したりすることは許してくれません。なので頻繁にコミュニケーションをとることが大事です。

  また、O型の人は唯我独尊の傾向が強いです。人の話は一応聞いてくれますが、自分の考えをしっかりと持っていて揺るぎがないのです。だから皆で話し合って決めたことでも自分の考えと違えば、いつの間にか思うようにやってしまいます。時としてこれが吉とでたりするため組織には必要ですが、このタイプが多くなると組織は立ちいかなくなります。

  一方、AB型の人には論理的な人が多いです。頭の回転がはやく、理路整然と主張ができるので対外交渉にはうってつけです。それに創意工夫をするのが好きなうえ自身の向上心も高いのですが、承認欲求が強いだけにつねに適切に評価することが必要です。
 
  最後にB型ですが、新しい事に対する好奇心が強く突破力もあって細かいことにはこだわりません。失敗を糧に成長するタイプで滅入ることは少なくスキルを高めていきます。性格は明るいのですが、飽き性なので持続性に乏しいところがあります。  

  こうした血液型による性格はあたっているような気もします。

  ちなみに血液型の分布をみるとアジアやインド地域ではB型とO型がそれぞれ3割以上を占めるため、8割近くが自分の思うように生きるタイプで占められています。こうした人々をうまく治めていくのはとても大変なことです。

  またヨーロッパやアメリカではA型とO型がそれぞれ4割以上を占めていて、9割近くが几帳面で自分の主張をもった人たちで成り立っています。

  これに対して日本は、A型4割、O型3割、B型2割、AB型1割となっていて、アジアにありながら西欧やA型がとくに多いハワイアンに近い感じです。やはり日本人の源流にはポリネシアやミクロネシアの人々がいたのでしょうか。
  
  なお、AB型というのは世界的にみても数パーセントと希少な存在です。

  血液型と性格とを関連づけるのは、日本のように四つの血液型がある程度の割合でなければあまり意味がありません。O型のほかは、ほぼAかBしかいない国々では人々の関心も薄いのです。

  だから、血液型占いは日本以外にはないらしく、星占いや誕生日占いと同じように、ほどほどに信じて楽しめばよいのではないかと思います。