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  風早の秋祭りです。夜になると各地区のだんじりが集まってかきくらべを行います。ここ粟井駅前には町の南域の11地区11台が集まります。

  だんじりは、そのむかし海賊たちが船いくさに使用した鐘と陣太鼓を積んでいて、これを打ち鳴らして練り歩きます。たたくリズムには3つの種類あり、船の陣形をととのえたり、攻めかかるための合図になっています。

  島影から突然、この音とともに海賊があらわれたら、輸送船に乗っていた人たちはさぞ怖かったことでしょう。 海賊は大陸沿岸にまで攻め入る倭寇になったり、戦国武将のもとで水軍になったりしましたが、秀吉によって消滅させられました。
 
 海賊の末裔たちは祭りのなかに往時の音を残すことで、そのなごりを後世に伝えようとしたのかもしれません。