9月のフォト
こう暑いと、昼間に外へ出ることもままなりません。そのため夕暮れの写真が多くなっています。
燃えるような夕日が島々のむこうに隠れたあと、少しすると上空の雲が赤く色づきます。その時を待っていたようにウミネコが、群れをなしてねぐらに向かって飛んでいきます。
遠くから飛んできた群れは細く長くなり、近くにいた群れは黒いかたまりになって飛んでいきます。彼らは、この先の小さな湾にうかぶカキの養殖ブイにとまって夜を過ごします。途中、イワシの群れがブリに追われて海面が湧きたつと、海面すれすれに飛びながら飛び込んではイワシをとらえています。
あとひと月もすれば、大型のセグロカモメの一団が樺太あたりから帰ってくるでしょう。さらに一ケ月すれば、アリューシャン列島から小型のユリカモメたちが戻ってきて、海辺は大いに活気をとりもどします。